毎日のように泣き叫ぶ。
スーパーの床にひっくり返って寝転ぶ。
思い通りにならないと大暴れして手がつけられない。
何をしても泣き止んでくれない。
「どう接すればいいの…?」
「私の育て方が悪いのかな…」
そんなふうに、毎日ヘトヘトになっている方も多いのではないでしょうか。
でも、安心してくださいね。
実は2歳の癇癪は、珍しいことではありません。
むしろ、心と脳がぐんぐん成長している証でもあるんです。
この記事では、2歳児の癇癪について現役保育士の経験も交えながらお伝えしていきますね。
🌱この記事でわかること
- 癇癪が起こる理由
- 家庭でできる対応
- 保育園で実践している方法
- やってはいけない対応
2歳で癇癪が起こるのはなぜ?
自分の気持ちをうまく言葉で伝えられないため
2歳のお子さんは、心の中にたくさんの感情があっても、それを言葉にする力がまだ十分に育っていません。
「悔しい」「悲しい」「嫌だ」という気持ちが行き場をなくして、泣いたり暴れたりする形で出てきてしまうんです。
「自分でやりたい」という気持ちが強くなるため
この時期は「自分でやりたい」という自我がぐっと育つ時期でもあります。
うまくできなかったり、大人に手伝われたりすると、それだけで癇癪のスイッチが入ることもありますよ。
疲れや空腹など体調も影響する
眠かったり、お腹が空いていたりするだけで、いつもより機嫌が悪くなりやすいのも2歳児の特徴です。
「なんだかいつもより荒れているな」というときは、まず生活リズムを振り返ってみるのもおすすめです。

より
保育園でも2歳児の癇癪は珍しいことではありません。
「うちの子だけかな?」と心配される保護者の方も多いですが、成長の過程でよく見られる姿なので、まずは安心してくださいね。
2歳の癇癪への対応|家庭でできる5つの方法

①まずは安全を確保して落ち着くまで待つ
物にぶつかったり、道に飛び出したりしないよう安全な場所を確保したら、無理に泣き止ませようとせず、少し落ち着くのを待ってみてくださいね。
②気持ちを言葉にして受け止める
「悔しかったね」「もっと遊びたかったんだね」など、子どもの気持ちを代わりに言葉にしてあげましょう。
共感してもらえるだけで、少しずつ落ち着いていくことも多いです。
③落ち着いてから話をする
癇癪の最中は、何を言ってもなかなか届きません。
少し落ち着いたタイミングで、「さっきはどうしたかったのかな?」と話してみるのがおすすめです。
④選択肢を示して自分で決めてもらう
「どっちの服にする?」というように、2択くらいで選ばせてあげると、自分で決められたという満足感につながり、癇癪が減ることもありますよ。
⑤癇癪が起こりやすい場面を減らす
眠い時間やお腹が空いた時間の外出を避けるなど、癇癪の引き金になりやすい状況を事前に減らしておくのも、立派な対応のひとつです。

より
子どもが癇癪を起こすと、「早く泣き止ませなきゃ」と焦ってしまいますよね。
でも実際には、何度も声をかけるより、静かに隣で見守る方が早く落ち着く子もたくさんいます。
子どもによって落ち着くタイミングはそれぞれ違うので、その子のペースを大切にしながら関わることを心がけています。
保育園では癇癪にどう対応している?

無理に泣き止ませようとはしない
園でも、「早く泣き止んで」とは言いません。
泣くこと自体は悪いことではなく、気持ちを出すための大切な過程だと考えているからです。
安心できる環境を整える
まずは怪我をしないよう周りを整え、必要であれば少し落ち着ける場所に一緒に移動します。
「ここにいるよ」と、そばにいることを伝えるだけでも、子どもは安心しやすくなります。
落ち着いたタイミングで気持ちを代弁する
園では「もっとブロックで遊びたかったんだよね」というように、実際にその場面で何があったかをふまえて気持ちを代弁するようにしています。
毎日繰り返していると、少しずつ自分の気持ちを言葉で伝えられるようになるお子さんも多いですよ。

現役保育士
より
私が担任をしている2歳児クラスでも、癇癪は毎日のように見られます。
私が大切にしているのは、「癇癪をなくすこと」ではなく、安心して気持ちを出せる環境をつくることです。
気持ちを受け止めてもらえた子は、自分のタイミングで少しずつ落ち着きを取り戻していく姿を、何度も見てきました。
やってはいけない対応
頭ごなしに叱る
「いい加減にしなさい!」と頭ごなしに叱ると、恐怖で一時的に泣き止むことはあっても、気持ちの整理にはつながりにくいです。
無理に泣き止ませようとする
「泣かないの!」と抑え込もうとすると、かえって気持ちのやり場がなくなり、長引いてしまうこともあります。
他の子と比べる
「〇〇ちゃんは泣いてないよ」という言葉は、子どもの自信を傷つけてしまうことがあるので避けたいところです。
保護者が感情的になってしまう
つい大人も感情的になってしまうことがありますよね。
それは決して悪いことではありません。
そんなときは、一呼吸おいて「今日は少し疲れているな」と自分自身の状態にも気づいてあげてくださいね。

より
泣いているお子さんを見ると、「何とか泣き止ませなきゃ」と思ってしまいますよね。
焦って声をかけ続けるより、まずは安心して気持ちを出せるように見守ると、自分から落ち着きを取り戻す子が多いと感じています。
こんなときは専門機関への相談も考えよう
癇癪が極端に激しい場合
自分や周りを傷つけてしまうほど激しい癇癪が続く場合は、一人で抱え込まずに相談してみましょう。
日常生活に大きな支障がある場合
外出や食事、睡眠など、日常生活に大きな影響が出ている場合も、相談先を探すきっかけにしてみてくださいね。
一人で抱え込まなくて大丈夫
「発達障害かもしれない」と決めつける必要はありません。
心配が続く場合は、保健センターや小児科、園の先生に相談してみてくださいね。
一人で頑張りすぎなくて大丈夫ですよ。
よくある質問
- Q2歳の癇癪はいつまで続きますか?
- A
2歳頃の癇癪は、「イヤイヤ期」と呼ばれる成長過程の一つとして見られることが多く、個人差はありますが、3〜4歳頃になると少しずつ落ち着いてくる子が多いです。
ただし、すぐに落ち着くわけではなく、疲れている日や眠い日には年齢が上がっても癇癪が見られることがあります。
焦って「早く治さなきゃ」と思う必要はありません。少しずつ成長していく姿を見守りながら、その子に合った関わりを続けていくことが大切です。
- Q外出先で癇癪を起こしたらどうすればいいですか?
- A
外出先で癇癪が始まると、周りの目が気になって焦ってしまいますよね。
まずは安全を確保し、必要であれば人通りの少ない場所へ移動してみてください。無理に泣き止ませようとするよりも、「嫌だったね」「〇〇したかったんだね」と気持ちを受け止める声かけをすると、少しずつ落ち着くことがあります。
保育園でも、子どもが興奮しているときは、まず安心できる環境を整えることを大切にしています。落ち着いてから次の行動を伝える方が、子どもも受け入れやすくなります。
- Q癇癪が毎日あるのは普通ですか?
- A
2歳頃は自己主張が強くなる時期のため、毎日のように癇癪が見られる子も珍しくありません。
特に、「自分でやりたい」「思い通りにならない」という場面では、感情をうまくコントロールできず、泣いたり怒ったりすることがあります。
ただし、癇癪の程度が非常に激しかったり、長時間続いて日常生活に大きな支障があったりする場合は、一人で悩まずに保育園の先生や保健センター、小児科などへ相談してみるのも一つの方法です。

まとめ
🌱この記事のポイント
2歳の癇癪は、多くのご家庭で経験する成長の一過程です。
一人で抱え込まず、今日からできることを少しずつ試してみてくださいね。

